ATS / ACTIVE TRACTION SERVICE / エイティーエス株式会社

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OPTION 2013年5月号

NARDO TOP SPEED CHALLENGE

NARDO

■ まるで要塞のような雰囲気

 イタリア南部、プッリャ州のアドリア海に面する港湾都市・ブリンティジ。そこから車で約1時間ほど南下した所に、今回の舞台”ナルド・テクニカルセンター”は存在する。

 高い塀が連なり、所々に監視カメラが設置されている・・・。機密保持を徹底した結果なのだろうが、外界との接触を断絶するかのようなこれらの構造物は、ひとことで異様。まるで要塞だ。

 我々が最高速を行うステージは、”要塞”内の外周部に設けられているサークルトラック=ナルドリングだ。この 場所以外にも13に及ぶテスト施設(クロスカントリーコース、スキッドパッド、音量測定施設など)が用意されt4えいるものの、センター内の大半んは撮影禁止区域だったりもする。その理由は単純明快。フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど世界に名だたるヨーロッパの自動車メーカー各社が、連日のように新型車やプロトモデルの極秘テストを繰り返しているから。そう、ナルドテクニカルセンターという場所は、ヨーロッパの自動車業界と深い関わりを持つ大型の試験施設なのである。

 規模は凄まじく、サークルトラックは直径4km、1周13kmにも及び、車幅も1車線4m×4車線=16mという広さを誇る。また周回路の設定速度も、イン側で約409km/h、アウト側で約492km/hと、想像を絶するスケール。それでいながらバンク角が非常に浅いため、ドライバーにもマシンにも負担は少なく、安全面に関しては申し分無しと言えるだろう。聖地という呼称は伊達ではないのだ。

 ちなみにナルドリングにはレコードラインなるものが3車線目に存在し、このレーンはR=2.013m(1周=12.648km)でオーバー400km/hを出せるような設計となっている。

■ それぞれの選択

 さて、約1ヵ月半の船旅を経てナルドテクニカルセンターに運ばれたスーパーチューンド達はというと、日本での事前準備がキッチリと行われていた事もあり、快調そのもの。コンテナから出した瞬間から、3台とも臨戦態勢を整えているような印象だ。後はガソリンを入れた上で、細かな最終メンテナンスを行うだけである。

 ちなみに、ガソリンはセンター内のスタンドで給油可能だが、用意されているオクタン価は90(レギュラー)と98(ハイオク)の2種類のみ。その事実を事前に把握していた我々は、一発勝負に賭けるチューナー達の想いを考えて、オクタン価108のレースガソリンを別で用意しておいた。

 ガソリンの取扱いはナルドの職員のみしか行えず、我々は触る事すら許されない徹底ぶりだったのだが、長考の結果、チューナー達が下したガソリン選択は以下の通りだ。

   アミューズ=レースガス50L

   トップシークレット=レースガス25L+ハイオク25L

   フェニックスパワー=ハイオク60L

 レースガス100%で記録を狙うアミューズ、レースガスとハイオクを50対50でブレンドしたトップシークレット、そしてハイオク100%に拘ったフェニックスパワー。そう、見事に3台でガソリンの使い方が分かれたのである。なお、フェニックスパワーは当初トップシークレット同様のブレンドで行く予定だったのだが「マシンがストリートチューンドやからな。ハイオク100%で挑戦せんと意味ない気がするわ!」と、悩みに悩んだ末に英断したのである。

 その後、ECUセッティングの見直しやプラグ交換、ドライバーズポジションの確認など、チューナー達は高鳴る気持ちを抑えつつ、来るべき闘いの瞬間を創造しながらそれぞれの作業に没頭し続けた・・・。

   

南イタリアに存在する世界屈指の巨大テスト施設「ナルドテクニカルセンター」のゲート。チェックはかなり厳重で、事前登録していないと入る事は前t内に許されない。

高速周回路であるサークルコースは全長13kmと、谷田部の3倍以上というスケールを誇る。バンク角は非常に浅く、オーバー300km領域でもほとんどステアリングはニュートラル一のままでOK。

欧州の自動車メーカーが開発に使用することが多いサークルトラック。過去にはジャン・アレジがフェエラーリF1マシンで走ったことも。

ナルドの入り口には公式記録の看板が設置されている。2008年当時でトップはベンツC111−4の403.9km/h。公式記録の申請が非常に難解らしく、最新のもので2012年のフォルクスワーゲンW12が最後だった。

頑丈なコンテナに入れられた状態で海を渡り、ナルドに到着した3台のフルチューンGT−R。久々のご対面にチューナー達もホクホク顔だった。

サークルトラックの中心にはガレージ村が存在する。フェラーリ、ランボルギーニ、フィアットなど、各自動車メーカーが所有するピットも多いため、基本的にはピット内以外、撮影禁止だ。

ガソリンはセンター内に常備されているスタンドで給油可能だが、今回は特別にオクタン価108のレースガスを手配。事前に成分表などをナルド側へと提出し、許可をもらう必要があった。

ガソリンに合わせてECUのセッティングを微調整する横山さんとそれを見守るスモーキーの絵。一発勝負だけに慎重だ。

公式の最高速アタックは今回が初となるアミューズ松井さんだが、内に秘めた闘志はかなりのもの。淡々と準備を進める姿が印象的だった。

アタック前日の練習走行直前で、レーシングスーツを日本に忘れてきたことが判明したDai。Daiは仕方なくインナースーツ姿で走ることになった。Daiは、ビデオOPTIONが素晴らしい映像を得ることに大きく貢献した。

速度計測には、かつてのストリームZプロジェクトに使用したV−BOX(世界最高峰の精度を誇るGPS型の速度計測器)を投入した。

タイヤは全マシンが純正ダンロップのSPスポーツMAXX GT600で統一。

アタック前日に行われた練習走行。これは日本のサーキットで例えるならスポーツ走行枠のようなものなのだが、250km/hの速度制限があるため全開は不可。感触を確かめる程度だ。

   
   
   
 
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